2013年1月17日木曜日

大川家具新春展

1月16,17日と年始の恒例大川家具新春展が開催されています。

ここ福岡県大川市は日本一の家具の生産地であり、年4回の業者向け見本市が開かれます。その中でも、来場者が最も多いのが1月に開催される新春展。出展するメーカーも今では全国から集まり、買い付けに訪れるバイヤーも全国各地から。まさにこの時期は日本中の家具関連従事者が大川に集まります。

当社の卸売部門にとっても、書棚が中心なので特に3月4月の需要期に向けて大切な展示会です。(ちなみに、当社はネット直販している商品と、家具店で扱っていただいている卸の商品は明確に分けていますので、卸部門の製品の直販は行っていません。逆に直販している製品は卸を行っていませんので、直販サイトでのみの扱いとなっています。)


そしてこの新春展において、大川家具工業会と九州産業大学芸術学部との間で8か月がかりで取り組んできた産学連携プロジェクト「私の部屋づくり」がいよいよ発表となりました。このプロジェクトは、僕が工業会側のリーダーとしてやってきましたので、本当にようやくたどり着いたという思いです。

今回は男子チーム、女子チームによる2つのルーム提案という形で発表しました。


こちらが男子チームによる提案。テーマは「魅せる家具」。
クローゼットの扉にはまるでブティックのように翌日着る服をコーディネートして飾るなど、お気に入りのものは飾って収納。


こちらは女子チームによる提案。
若い女性は、床に直に座って生活するスタイルが実は主流であるということから、全体的に低い家具で考えだされたルーム提案です。ベッドヘッドなんかもマットレスより高いのが普通ですが、このベッドはほぼ同じ高さ。これは、ベッドに寝転んで雑誌を読むのにちょうど良いということで好評でした。


今回、当社が製作に当たったのは次の3つ作品です。


このアイデアは、これまで考えたこともありませんでした。雑誌を見せながら収納と言えば扉の表面に置けるマガジンラックなどがありますが、これは棒に引っ掛ける。


こちらはインテリアショップのバイヤーからも好評だったブックシェルフ。棚が斜めになっているので、本が倒れるということがありません。


これは、最近裁縫を趣味としている若い女性が増えているということから、デスク兼裁縫の作業場になるというもの。


普段、我々は当たり前に商品開発を行っていますが、頭は常に柔軟にと思ってはいるものの、こうやって学生達と取り組んでいくと思いもしない発想が出てきて、やはり固定概念にとらわれているんだなと実感します。


今回、当社にて製作に当たった作品の中から、製作上の問題やコスト面、さらに細部をブラッシュアップさせて、近日中に直販サイトで商品として発表していきたいと思います。

乞う、ご期待!





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