2012年11月27日火曜日

ソファを作ってます

現在、当社ではWebショップ「コンフォートスタイル」のオリジナルソファを開発しています。

ただし、当社の工場ではソファを作ることはできません。そのためデザインや企画は当社で進め、今回は品質やコスト面を考慮し大分県の日田市にある工場に製作を依頼しました。

日田市は九州一の大河である筑後川の上流に位置し、大川は筑後川が有明海に流れ込む最下流に位置します。昔は日田の良質な杉材が筑後川によって大川に運ばれ、大川の木工産業が発展してきたという縁の深い街なんです。

デザインは当社が10年来一緒に取り組んでいる契約デザイナーの下田氏にお願いしました。工場との数度の打ち合わせから、いよいよ試作が仕上がったということで、下田デザイナーとともに工場へお邪魔してきました。


デザインはほぼお願いした通り!とてもカッコイイです。
しかし、ソファは何と言っても座り心地・・・

形状がはっきりしているデザインなので、少し固めの座り心地に仕上がってるんじゃないかと予想していましたが、実際に座ってみると思ってたよりずっと柔らかく抜群の座り心地に仕上がってました。これなら長時間座っていても疲れないかな。

が、背もたれ部分の形状に若干の違和感を感じました。背の当たる位置がわずかに高いんです。そこで、工場の開発担当の後藤氏と3人で、あーでもない、こーでもないとやりながら形状を変更することに。

その場で張り地をはがし、ウレタンを足して若干肉付けしていきます。その場で進むので話が早い!そして、形状を変更した後、もう一度座ってみると背もたれがきちんと腰をサポートしてくれて、格段に座り心地がよくなりました。その他、細部について若干の変更を依頼し、この日の打合せは終了。あとは、張り地を選べば、まもなく完成です!


こちらの後藤氏は生粋の職人肌。会話の中で、我々のように実際に工場に来て、確認しながら開発を進めてもらうとありがたいと言ってました。(我々もものつくりの工場ですから当然ですが。)ただ、中には電話だけで適当にやっといてという依頼もあるらしく、そういう仕事は受けたくないと。そんな会話からも、一緒に仕事がしたい信頼できる職人だと感じました。




2012年11月17日土曜日

ジーンズの聖地へ

国産ジーンズの聖地と言えば岡山県倉敷市の児島地区。

一昨日、大川家具のブランディングを進めていくために、
この児島地区に集積した国産ジーンズの産地の取り組みを
学びに行ってきました。

児島のデニムといえば、世界中のアパレル関係者に知れ渡っています。

その中でも、特に先頭を走られている桃太郎ジーンズの
藍布屋 眞鍋社長にたっぷりとお話しをお伺いすることができました。




ジーンズストリートを立ち上げ、産業観光としても結果を残しつつ
ある児島ジーンズの取り組みは、とても参考になるお話ばかりでした。




国内の地場産業は、大川も含めどこもとても苦戦しています。

ただ、こうやって頑張っている産地を見ると、日本製の誇りを持って
しっかししたものつくりをやり、その良さをきちんと知らせていく努力を
している。

大川も、全国の方々に大川家具といえば安心していただけるような
そんな地域ブランドにしていかなければなりません。




2012年11月13日火曜日

国産材プロジェクト

国産材を使うには


日本の山林には、戦後スギやヒノキといった針葉樹を中心に植林が進められてきました。山間部で森林を遠目に見れば、人工林の多さがよく分かると思います。針葉樹は主に建築材として使われてきました。

しかし、それから数十年の月日が経ちグローバル化が進んだ現在、安価な木材が海外から輸入されるようになり、国内の木材は価格競争にさらされています。その結果、伐採してもコストが合わないということで、ほったらかしの状態の森林がどんどん増えています。

きちんと管理されていない森林は荒れてしまいます。きちんと間伐されていない森林では、木の生育も悪く、細長い使えない木の森になってしまいます。そして、荒れ果てた森で今もっとも問題になっているのが花粉ではないでしょうか。

木を伐採することを自然破壊のように考える方もいらっしゃいます。ですが、必要なことは持続的な生育サイクルが保たれているかということです。自分の代で植林しても、その木が成長して使えるのは孫の代です。つまり、林業がビジネスとして成り立つようにしなければ、これから先も日本の山は荒れ果て、花粉症は国民病となってしまいます。


我々の工場がある福岡県大川市は日本一の家具の生産地です。だからこそ、国産の木材を使っていくことで、日本の林業を守りたい。日本の森林を守りたい。そんな思いから、この度「国産材を使った家具開発のプロジェクト」が立ち上がりました。そして、僕がこのプロジェクトリーダーを努めます。

ただ、国産材のほとんどが建築用途向けの針葉樹なため、実際の家具材として使用するには柔らかく、また反りや割れ、傷つきやすいなど数多くの問題をクリアしなければなりません。これから始まっていくこのプロジェクトの模様も、このブログなどで紹介していければと思っています。





2012年11月8日木曜日

産学連携プロジェクト

以前にもブログに書いていた九州産業大学との産学連携商品開発プロジェクト。

僕はこのプロジェクトを進めている大川家具工業会の開発委員長を努めています。


プロジェクトのスタートから半年が経ち、何度もデザインを修正してもらい、

ようやく製作企業とのマッチングにたどり着きました。


そのマッチング作業を先日行いましたが、まずは学生たちがあらためて

プロジェクターや模型を使ってプレゼンしました。


そこから製作するデザインの選定、製作企業の決定と進めました。




正直なところ、製作企業がちゃんと手を挙げてくれるのか、

逆に一部のデザインに製作企業が集中して揉めてしまったらどうしようと、

責任者としてはとても心配でしたが、なんとかスムーズにいきホッとしました。


もちろん当社も一部のデザインを製作します。

ここからは、製作企業と学生とが一緒になって、さらに製品としてブラッシュアップ

させていきます。


製品の発表は1月。

当社が進めていくデザインについては、これからまたこのブログやホームページ上で

紹介していきたいと思います。





2012年11月6日火曜日

下関海響マラソン参戦記

以前、下関海響マラソンにエントリーする時にブログアップしてましたが、
一昨日、いよいよ今シーズン最初のレースとしてその下関を走ってきました。

僕は全国にあるアミノバリューランニングクラブで月2回ほど練習しているんですが、
今回はチームのTシャツにキャップ。
おまけに、今回はアディダスのオレンジのシューズでしたので、全身オレンジの
とても目立つウェア。


今回は、なんと大川および佐賀の仲間約20名での参戦。
朝、スタート地点目の前のホテルにて気合いを入れてます。


で、レースの方はといいますと、僕のパーソナルベストは今年の
東京マラソンで出した3時間51分31秒。
ですが、下関のコースは東京都は比べ物にならないくらいの
アップダウンがあるので、今回の目標はパーソナルベストを更新し
3時間45分。

レース序盤はとても順調でした。30キロまでは、ほぼ3時間30分のペース。
しかし、やっぱりマラソンの神様は簡単には微笑んでくれませんでした・・・

32キロ付近から足が攣りはじめ、35キロからは足がぱったりと動かなくなり、
絶対歩かないと決めていたので歩きこそしませんでしたが、
大幅なペースダウン。
最後はもがきながらゴールへ辿り着きました。

タイムは3時間47分26秒。

目標には届きませんでしたが、とりあえずパーソナルベストです。



ボロボロになりながら走ってる時には、もうしばらくマラソン走りたくないと
思っていたんですが、今シーズンは3時間40分切りを目指しているので
次回、来月開催される防府読売マラソンでリベンジしたいと思ってます。